進 鴻溪 (しん こうけい)

学者、詩人。名は漸、字は于逵、通称は昌一郎、晩年には山という。号は鴻溪・鼓山・山・帰雲。牛麓舎開塾当初から山田方谷に学ぶ。昌平黌に入り、帰郷後川面で塾を開く。松山藩主に召されて藩校有終館会頭となる。安政3年(1856)には有終館学頭に任ぜられ、方谷の業績を継ぐ。文久元年(1861)吟味役となる。明治維新後は専ら教育に尽くし、天城、堺、赤穂、美作の落合等で教鞭をとる。著書に「春窓私録」「冬夜漫草」「鴻溪遺稿」がある。

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